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「泣きたい私は猫をかぶる」:感想レビュー

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画像:泣きたい私は猫を被る公式サイト

こんにちは!まちうさです。

 

今回紹介するのは「ペンギン・ハイウェイ」で注目されたスタジオ”studio Coloride(スタジオコロリド)”が手掛ける記念すべき2作品目「泣きたい私は猫をかぶる」です。

 

Netflixは登録していたので、見てみました。

本作の紹介と感想、ネタバレ部分は分けて書きますので…!

では。

 

 

紹介

概要

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上記にない情報として、脚本は”あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。”で知られる「岡田麿里」に、W監督を務めるのは”美少女戦士セーラームーン”などの大人気作品を手掛けてきた「佐藤順一」と、スタジオジブリにて”千と千尋の神隠し”に携わり、現在はスタジオコロリドにて多くの作品に参加している「柴山智隆」の2名です。

 

声優も「志田未来」や「花江夏樹」をメインに、数多く有名人がキャスティングされており、制作陣から期待が高い作品でした。

 

また、この作品はNetflixが独占配信している作品です。コロナの影響なのか…はたまた違う要因なのか分かりませんが…Netflixとの契約をすることで見ることができます。

 

紹介動画

本予告『泣きたい私は猫をかぶる』公式 (6/18配信スタート)

 

あらすじ(内容)

 常に明るく、突拍子のない行動をするために、ムゲ(無限大謎人間)と呼ばれている彼女笹木美代(ささきみよ)と、そんな彼女が強く想いを寄せる相手であるクラスメイトの日之出賢人(ひのでけんと)の青春ラブストーリー。

 彼女の激しすぎるアピールに見向きもしない彼…しかし、ムゲには秘密があった。それは、猫の姿になって彼に会いに行くこと。ムゲは、ある夏祭りの夜、お面を売る猫の店主から、猫へと姿を変えられる不思議なお面をもらって以来、猫(太郎)として彼の家に通っていた。

 普段はクールに振舞う日之出だが、太郎にだけは素直な気持ちを打ち明けることができ、いつしか太郎は日之出の支えになっていた。≪人間≫のときには距離を取られてしまうが、≪猫≫のときには近づけるふたりの関係。ムゲもまた、猫でいれば周囲との関係に悩むことない自由さを知り、次第に心地よさを覚えていく。猫として長く過ごすほど、いつしか猫と自分の境界があいまいになるムゲ。ある日、再び現れた猫店主から、猫の“お面”とムゲの“顔”を交換し、≪人間≫を捨て≪猫≫として生きるよう迫られる…このままずっと、あなたのそばにいたい。でも、≪私≫に戻ることができなくなる――自分が誰に支えられているのか。大切なものに気がつくとき、二人の世界が変わり始める。

 (あらすじ:公式HPから引用 一部編集)

 

本作のポイントとしては、彼も彼女も「本音を隠してしまう」という共通点を持つところです。そんな2人がどのように心情を転がして、どうしてその行動に至ったのか。個人的には、そんなところが面白い作品でした。

 

加えて、述べておきたいのは、2人がラブラブすることが目的(ゴール)となって、面白い作品ではなく…あらすじの最後にも書かれていますが、2人が気づいていなかった大切なものに気づくという...ある意味物語の中では途中に、面白さがあったと思います。

 

感想

全体の感想(ネタバレなし)

正直なところを言うと…「普通」でした。以下でまた、細かい項目について述べていきますし、良かった点もたくさんありましたが…最終的にはこのような評価です。

 

理由としては、なにか飛びぬけたものを感じなかった点です。良い内容も悪い内容も特別インパクトはなく、すんなりとうんうんと呑み込めてしまった。現在、内容はしっかり頭に入っているのに、特段感想が思いつかないのもそれが理由だと思います。

 

ただ、彼や彼女の心情もしっかり描かれており、詳しくはこの項目では話しませんが、多くのキャラクターの心の動きをよく描いている作品だったと思います。なので、キャラクターに感情移入できる人は楽しめるかと思います。

 

 

では、各項目ごとに感想を述べます。

これ以降は、ちょっと、深い内容まで話すネタバレ有りの感想なので、お気を付けください。

 

ストーリー性

上記でもさらりと書きましたが、メインの2人の心情変化が強く描かれていましたが、ムゲの親友の女の子や、ムゲの人間の顔を得た飼い猫の“きなこ”の気持ちも物語に大きく影響していました。

 

しかも、ムゲの仮面をゲットして返さない“きなこ”にも、それこそ人間味のある理由があって…。人間だけでなく猫の気持ちがここまで、物語に関わる作品は見たことがなかったため、その点が面白かったです。

 

しかし、強く印象付くシーンがあまり無かったと正直感じました。

 

物語内ではちょっと胸糞悪い中学生っぽいイタズラがあったり。この物語の敵のような存在がいたのですが、それらに対する綺麗な解決や解消?「悪」に対して、勝つシーンがなかったために、なんかモヤっとしました。

 

一応ハッピーエンドだったことが、個人的には嬉しかったところです。

 

作画

綺麗でした。

 

ペンギン・ハイウェイ」を見ていないので、今回の制作会社である「スタジオコロリド」の特性とか期待とか…もう何も無いまっさらな状態で見たのですが。綺麗。

 

特に花火のシーンは綺麗で、キャラクターの目がアップにされるシーンがあるのですが、それもまた綺麗でした。

 

作品と作画も合っていて、少し子供向けっぽい作画が私個人が持つイメージとマッチしていました。

 

独創性

勿論、後半からは理解していたのですが、まさかヒロインが猫になって好きな子に会いに行くなんて想像もしてなかった…。

 

そのため、最初に彼女が好きな彼の胸の中で、囁かれている(でも自分は映っていない)描写が出てきた時に…?????ってなりましたし、あぁぁ!猫になってたのね!?って分かった時には驚きでした

 

この物語の世界は独創性があったと思います。

 

ただ、構成や物語の最後などは…正直、もう一声っ…て感じました。「大切なものに気づく系」の物語はたくさんありますし、もうひとひねりあるエンディングだったら印象も変わったと思います。

 

エンターテインメント性

この項目ではいわゆる「笑い」につながるエンターテイメント性を評価したいのですが、そもそもそのようなエンターテイメント性を追求した作品ではないです。

なので、作品を見ながら笑うってことは私は無かったです。

 

むしろ、ムゲが中学生女子として見たとしてもアホすぎることが、ちょっと寒く感じてしまったり、クラスメイトにいじめられたりするシーンは特にちょっと見てて嫌だなあって感じました。(なんだこの小学生みたいな感想…)

 

嫌だなぁって感じるシーンがあることに嫌だなぁって感じたのではなく、先ほども書きましたが、その後、いじめた人たちが成敗されるわけでも、謝るわけでもなく「解決」がなく…そこにモヤっとする感情がありましたね…。

 

周りの感想

◆良かった声

・王道な物語で良かった

・お面を通して猫と人間が入れ替われる設定が面白い

・絵や動きが良かった

・ヨルシカの主題歌が良き…

 

◆良くなかった声

・期待を越えなかった

・主人公が痛々しい

・印象に残らない

・謎が残る(なぜ寿命を求めていたのか…)

 

やはり、良かった点として多かったのは「作画」そして「猫と人間の姿がお面で入れ替われるという設定」ですね。癒しと知られる猫が可愛く描かれており、そんな猫と入れ替われる主人公のムゲが羨ましい…などの声もありました。

 

対して、良くなかった点、低評価を付けていた人たちの声も似ていて「印象が薄く、期待を越えなかった」、「キャラクターが現実離れしてて、感情移入できなかった」などが多く見受けられました。すこし、物語として波のない…良く言うと、安心して見れる作品だったのだと思います。

 

まとめ

総合評価としては「ふつう」でしたが、設定の奇抜さや、数々のキャラクターの思いや考えが分かりやすい作品です。分かりやすすぎて、またちょっとキャラクターが「ちょっと流石にいない…」と現実離れ感を受けて、感情移入できなかった方々もいたようですが、猫も含め、誰がどんな思いを持っているのかに注目してみると、見ても良かったのでは?と感じれる作品だと思います。

 

見る参考になれば幸いです。

では、今回はこの辺で…!

 

関連書籍

映画では分かり切らなかった…ないしは描かれきれなかった内容が書かれていたりするのでしょうか…コチラは私自身読んでないので、分かりませんが興味があったらチェックしてみて下さい!!

 

 

見たい方は”Netflix

また、本作品を見るにはNetflixをチェックする必要があります。

以下のURLからチェックしてみください。

https://www.netflix.com/jp/